2017年3月4日にJR各社でダイヤ改正を実施する旨の発表がありましたが、いろいろ気になるところはあるものの蓄電池電車の話題に絞って考えてみたいと思います。

現在運行中のJR東日本烏山線、JR九州筑豊本線(通称若松線)では一気に定期列車全列車が蓄電池電車に置き換えられる、という点が驚きでした。特に烏山線のEV-E301系は3年近くも音沙汰が無かっただけに一時期は1編成きりで終わってしまうのではないかとも思ってしまいましたが、きっちりと量産化に向けてデータを積み重ねたのですね。

若松線のBEC819系は当初の予定通りのスケジュールですが、逆に、外観のパッと見では窓周りに際が見られる程度、まさに兄弟車といえる男鹿線のEV-E801系があっという間に出来上がった感じです。烏山線のおよそ20km、若松線の11kmに比べてさらに長い26km超の非電化区間走行となるわけですが、計画では充電設備は終点の男鹿のみ。性能的には問題ないのでしょうが、途中で止まってしまわないか少し不安があります。

上海のキャパシタバスのように数停留所ごとに充電設備があるのを見ると、バッテリーの容量を下げて充電設備を途中何箇所か作っても良い様に思いますが、充電設備の設置も安いものではないでしょうから、その辺とバッテリーの価格とを勘案したのでしょう。今後多頻度運行の路線への投入があればまた、状況が変わってくるのでしょうか。
バッテリーを削減し、車内にはみ出ている一部機器を床下に移せばトイレの設置も可能になってより長距離の走行が可能になるようにも思えますがねぇ。