月: <span>2017年7月</span>

上恩方郵便局訪問(496局目)

八王子、中央線快速電車の終点である高尾駅からバスで30分、恩方地区にある上恩方郵便局(00086)は昭和13年完成の局舎が現役という知る人ぞ知る場所。
とはいえ自分も行ってから初めて知ったのですが…

和洋折衷、いかにも昭和初期の雰囲気を出す局舎。右書きの上恩方郵便局という字体もなかなかですが、鬼瓦の逓信マークや、ハーフティンバー風の軒先がアクセントになっています。
1階の窓は新しいサッシに交換されているようですが、2階の格子窓は建築当初のままでしょうか。左側に増設されたATMスペースもさほど気にならず、うまく雰囲気を残していると思います。
これでポストが丸ポストだったら…と思った人は自分だけではないはず。


軒下に掲げられた取り扱い業種の看板。
おそらく意図的に、だとは思いますが「爲替」や「保險」という書き方をしているあたり、レトロ辺りで売り出して行こうとしているのでしょうか。

内部にもグッと来る看板が。まさかの「郵政省」。
現存しない省庁を記載しているのもどうかとは思いますが、分かっている人には「おぉ~っ。」と感嘆が漏れそうな看板。
背後に映っている天井もなかなかいい味が出ていて、長年拭き上げられた竿縁、漆喰塗りの天井板など、今まで数多く見てきた古い郵便局の中でもかなり美しい状態だと思います。

目と鼻の先、夕焼けこやけの里で保存されているボンネットバスと一緒に写すと絵になりそう。
現役当時に是非とも見てみたかったです。


更に…H100形、発表!

先日のGV-E400系の発表に続き、JR北海道でも同系列となるH100形気動車が発表されました。
新幹線みたいにEからHになるだけかと思いきや、全くの別形式になりました。ちょっと意外です。

GV-E400のリリースに掲載されていたのは外観のみでしたが、H100には車内仕様も公表されました。
車内は近年のJR東日本仕様の座席。ということは、GV-E400も色こそ違うと思われるものの、ほぼ同じ仕様となると考えられます。外観もGV-E400は2両編成仕様が描かれていたのに対し、H100は両運転台仕様。動力系統も片モーター仕様という点はH100のリリースに掲載されており、2つのリリースをあわせて詳細が解る不思議な発表でした。

このH100、リリースには推進軸など、落失する懸念がある部品の削減、変速機がなくなる事で故障率の低下を謳っていますが、かの会社の場合、また別のトラブルを起こすのでは?と勘ぐってしまいました。
新しい技術だから奢らずにきちんと運用してくれると信じましょう…


GV-E400、発表!

JR東日本の新型電気式気動車、GV-E400の製造が先日発表されました。
イメージパースから見ると窓周りの四国1500系っぽさから新潟トランシスぽく見えたのですが、どうやら川崎重工で製造中の模様です。

確かに川重は現況、国内では電気式ディーゼルで唯一現役のDF200形機関車に代表される、国内でも数少ない電気式ディーゼル車両の製造メーカーですね。国内のみならずマレー鉄道向けの機関車も製造していますし、昨年秋に日経が報じたように海外市場をターゲットとした電気式ディーゼル車を開発するなど、JR東日本が求める条件を良くクリアしていたのではないでしょうか。

ついでに言えば、JR北海道が同系列の耐寒強化タイプを導入する計画ですが、最近のJR北海道は261系気動車、733系電車共に川重製であることを考慮するとメーカー統一、部品の共通化という点で北海道側でも整備性の向上という点でメリットが出るかもしれません。
公式では年明け頃にロールアウトしてくるとの発表ですので、その時点でまた考察したいと思います。