過去2回のジャカルタ訪問時はともにスカルノハッタ国際空港から市内まではガンビール駅行きのDAMRIバスを使ったのですが、2017年末に色々ありつつも空港鉄道が開業したということで今回は鉄道の利用としました。
ジャカルタ滞在は常にHoliday Inn Express Jakarta Thamrinですが、空港鉄道の現時点での終点、スディルマン・バル(BNI CITY)駅からホテルが目と鼻の先という便利な立地。最初に宿泊した時は地下鉄の駅が目の前にできるらしい、というくらいの情報しかなかったのですが気が付けば空港からのアクセスも便利なホテルに。現時点では一泊5000円程度で泊まれているのですが、今後値上がりしないか心配です。
そんなジャカルタは世界でも指折りの交通渋滞都市ですが、長年空港と都心を結ぶ交通手段はバスやタクシーといった自動車交通のみ。私自身も最初にジャカルタに行ったときは空港から市内までバスで2時間近く掛かった経験がありました。
スカルノハッタ国際空港のバスターミナルはおおよそ首都空港のそれとは思えない規模。頻繁に発車していくものの案内と呼べるものはバス前面に掲げられた行先とバス会社の人が連呼する行先のみ。 せめて発車バースに行先のプレートでも出していてくれると良いのですが。 ちなみにジャカルタ中心部、ガンビール駅の発車スペースは道端に掲げられた道路標識のような時刻表付きのプレート一枚。これもどうかと思いましたが。 |
空港鉄道と各ターミナルはスカイトレインと呼ばれる新交通システムで結ばれていて、楽々アクセス…
空港鉄道の駅はきれいに整備されていて、高い天井やホームとの仕切りもガラス張りで明るく開放感があります。 コンコースには下車客を対象としているであろう事前チェックイン機も設置されていました。 |
乗車券の購入端末がこちら。英語に切り替えが可能でしたし、単機能に近い端末なので画面をパッと見ただけで難なく購入できましたが、海外発行のクレジットカードでも決済が可能でしたが現金払いが不可のため、クレジットカード嫌いの人でもプリペイドやデビットカードを持って行ったほうがよさそうですね。
そして気になるのが一般に利用されているCAT端末をそのまま設置していること。自分でカードをスワイプするのってドキドキしますね♪
車体は鋼製と思いきやステンレス製のようです。(スディルマン・バル駅にて)
曲線主体の前面形状にに吊り目風のライトがインドネシアの方の好むお顔なのでしょうか。都営6000の先頭車化改造も丸い前面に吊り目ライトだったような気がします。
ちなみに行先、SHAはスカルノハッタ空港の意味ですが、MRIはマンガライ。一応、スディルマン・バルまで客扱いを行った後、数分停車して折り返しの為マンガライまで回送されるのですが、ここにそれ表示しても意味ないよね…
空港駅もスディルマン・バル駅も自動改札はバーコードをかざして開くタイプ。
コミューターの改札はグルグルバータイプですが、さすがに荷物の多い空港鉄道はフラップタイプの扉が設置されています。
ただ、バーコードの読み取りが遅い遅い。読み取り範囲が狭いせいか、係員がスリスリ読み取らせてやっと反応する始末。
列車に乗っていた人は大して多くないのに、改札口付近でプチ渋滞を起こしていました。
市内側の現時点での終点、スディルマン・バル駅はコミューター環状線のスディルマン駅とカレット駅の間に位置していますが、元々両駅の間はホームから見通せるくらい短く、てっきりスディルマン・バル駅を作って両駅を統合するものだと勝手に解釈をしていたのですが、蓋を開けてみるとコミューターは現状維持、空港鉄道だけが止まる駅となりました。ちなみにスディルマン駅よりもカレット駅のほうが距離的には短いのですが、間に汚水処理場と住宅街を通り抜ける必要があるので、所要時間で言えばスディルマン駅のほうがアクセス性が高いです。しかし、徒歩客には出口らしき出口も用意されず、コミューターの駅は何処かと聞くと駐車場の出口を指さしてあっちに歩け、と言われる始末。きちんとした連絡通路くらい作りなさいよw
何はともあれ開業して3か月、一応無事に営業しており、帰国日は日曜だったのですが、キャンペーン運賃で半額とかあの手この手で集客を図っているようです。
帰国してからのニュースではほかにも、1時間空く時間帯のあった所を増発して30分間隔に改めたり、途中デュリ駅での折返しの際のバカ停を見直したのか10分ほどスピードアップも図っているようです。
次に来るときにはさらに使い易くなっていると良いのですが…