台北捷運土城線の終点頂埔駅から新北市山峡区、鶯歌区を経て桃園市に至るおよそ18kmの中量軌道系交通について、1期14kmの区間について日立・アンサルド連合が落札し、2016年中にも工事が始まるようです。2期区間まで完成すると、桃園捷運と接続されて桃園空港からのアクセスも飛躍的に向上すると思われます。三峡は物資の集積地として、鶯歌は陶業の街として栄えた歴史を持ち、現在はそれぞれ台北のベッドタウンとして、そして老街などの観光地として発展していますが、軌道系交通が脆弱のため台北中心部との連絡の為に計画されたのがこの三鶯線です。
公共交通の充実が必要とされながらも、そこは都市の近郊部分。土城線など従来の台北捷運標準である長さ23m、幅3.2mの6両編成では輸送量が過剰となるため中量軌道系交通の導入となったのですが、無人運転、2両編成、鉄車輪そしてデザイン、見ているうちにおそらくはホノルル・レール・トランジットの焼き増しバージョンでは無いか?と思えてきました。
ボンバルディア勢が落札したら文湖線のようなAGTがそれともマレーシアRapidKLのようなリニアモーター式となったのか、シーメンス、ロテム勢ならソウル議政府軽電鉄やトリノ地下鉄のようなVALシステムとなったのか?それはそれで見てみたい気もしますが…
いや、日立ならむしろモノレールを入れてくれ…なんて(笑)

日本ではモノレールや新交通システムに力を入れたせいでしょうか、あまり得意な感じがしない通常の鉄道システムによる中量軌道系交通ですが、実績のある欧州の技術を導入して海外進出するというのも一つの手ではないでしょうか。(その考え、どこのCRH?という気もw)