2018年3月、アリタリア航空と全日空のコードシェアが発表され驚いてから早半年、今月15日にはコードシェア便の航空券の販売が開始され、予定通りであれば10月28日より成田-ローマ/ミラノ便と、イタリア国内便(ローマ-ミラノなど)、日本国内便(羽田発主要路線)においてコードシェア運航が開始されます。
2008年と2017年、10年の間に2度も経営破綻したアリタリアですが、JAL同様フラッグシップキャリアが故に国としてもある程度の支援をしているようで2018年現在も運航を続けております。
昨年は経営支援に対してルフトハンザが名乗りを挙げたり(結局立ち消え状態のようですが…)、今年は全日空やアビアンカ・ブラジル航空とコードシェア実施を決めるなど、スターアライアンス系と絡むニュースがちらほら出てきますが、アリタリアはガルーダ・インドネシア航空やベトナム航空と同様のスカイチーム陣営。
ベトナム航空への出資の際にも語られていましたが、全日空側は企業提携やコードシェアに対してアライアンスは大きくは意識していないようですが、どうも全日空はスカイチーム陣営各社と仲が宜しいようで…
ちなみに運賃を検索してみたところ、コードシェア便利用で直行するより、デュッセルドルフやウィーンで乗り継いだ方が安く済むようです。

そしてそのウィーンに来年2月から全日空が自ら就航するというニュースも併せて発表されました。
現在はオーストリア航空が週5便で就航していますが、10月28日をもって今シーズンの運航が終了する予定で、その後は2019年4月より再び運航予定となっています。2016年9月に日本から撤退して以降、2018年、2019年ともに夏季ダイヤのみの運航となっていますので、全日空のウィーン就航で再び年間通してウィーンへアクセスすることが可能になりそうです。
昼間の成田便(OS)と深夜の羽田便(NH)と住み分けが出来ればいいですね。

ウィーン、オーストリア側にとっても、日欧EPAが2019年に発効予定に加え、イギリスのEU離脱に伴う日系企業のEU内移転先として積極的に誘致をしているだけに、新規路線開設は願ったり叶ったりでしょう。全日空側も日欧相互の貨物需要増加を考慮している点がプレスリリースからも伺えます。
私も15年ぶりにウィーンに行ってみたいな、と思ってしまいました。