先月、全日空の成田ホーチミン線増便の話題を取り上げたのですが、続報が出てきました。
(過去の投稿:ベトナムの話題から。)
10月30日より増便となるNH運航便ですが、前日29日をもってユナイテッド航空(UA)の運航する香港ホーチミン線が廃止となります。廃止となる179/180便はニューアークから香港経由でホーチミンへと運航(機材は香港で交換)されていたのですが、これがニューアーク香港の往復となる模様で、香港ホーチミン線で使用していた機材自体も従来のグアム-香港-ホーチミンの運用からグアム香港線の往復運用となりそうです。
え?これの何処が続報なのかと?
最初、増便のニュースを聞いたとき、どうして羽田からではないのだろう?と思っていました。一方でNH側の成田ホーチミン線増便の触れ文句は「北米路線との接続強化」でした。
もちろん、新規に設定されるNHの1往復にもUAとのコードシェアが実施されます。つまり、今回のUAの発表とあわせると、従来香港で乗り換えていたUAの旅客を成田で乗り換えさせましょう。という戦略のようです。
また、香港に就航しているUAの北米路線はニューアーク、サンフランシスコ、シカゴの3路線ですが、成田なら7路線。この中にはニューアーク、サンフランシスコ、シカゴもありますので、UAの旅客にすれば乗換え空港が香港から成田に変わっただけ。
さあ、この結果をどのように取りましょうか。
北米からホーチミンへの需要が自社便で運航するほど需要が無かったからコードシェアに切替えたのか、北米香港間の需要が高まっていて、ホーチミンは余裕のある成田便に振り替えたのか。成田北米間のUA便は特に増えているわけではないので、もし後者だとすると日本人としてちょっと寂しい気もしますが、2016年冬ダイヤでの羽田空港の日中時間帯の長距離国際線の開設により、ニューアーク、サンフランシスコから東京への旅客は羽田利用に移管すると見られ、成田便の余裕が出た部分でホーチミンへの旅客も受け入れるんだ、成田空港の乗り継ぎ利便性が評価されたのだ、と前向きに解釈しましょうか…