【2018年版】香港界隈モバイル決済事情 2018/07/09 2018/07/21 kazuya

毎年6、7月に訪れている香港。今年も行ってきました。
去年は香港島側のホテルに浮気をしましたが、今年は例年通りのHoliday Inn Express HongKong Mongkok
仕事をいつも通りに終わらせてそのまま羽田へ。以前の職場で泊まり勤務後に上海行ったことはありましたが、転職後に仕事の後に国外脱出するパターンは初めて。夜食のうどんを食べ、シャワーを浴びて機上の人になりました。

香港での出来事は追々書いていくとして、今回はモバイル決済、カード決済について書いていきたいと思います。
香港で購入したE6653(XperiaZ5)と7 connect SIMで実現したモバイルオクトパスは入金処理が現金のみ、という時点で結局カードタイプと使い勝手がほとんど変わらない、という印象。唯一セブンイレブンでの購入時にカード決済ができる旨は2年ほど前にレポート済みです。(オクトパスと香港MTRの話題

その後、オクトパスアプリにネット決済機能がついたり、QR支払いのコードが出るようになりましたが、ネット決済は使わないし、QRも実際に使える店を見たことがないので進化しているのか止まったままなのかわからない香港のオクトパス事情に対し、それ以外の大陸系が進出著しい感じがします。
QRを使ったAlipay、WechatPayについては連日数十万人の大陸人が押し寄せる香港で今や当たり前の決済手段となりつつあります。

そんな中2017年に始まったAlipay HK。香港人向けのAlipayサービスですが、日本人でも比較的簡単に登録ができるので今回活用させていただきました。

香港ではもはやお馴染みとなったセルフ注文機。
支払いも端末で完結できるので便利。
お馴染みのオクトパスリーダーにCAT端末も。
オクトパスリーダー上の小窓はバーコードリーダーです。
バーコードリーダーはAlipay、WeChatPayに対応。
この時はAlipayで支払い。
折角なのでカスタマイズバーガーを頼んでみました。 アンガスビーフのチーズバーガー。  マスタード、ケチャップ増量です。


Alipay HKアプリ上で決済履歴の確認もできます。ちなみにこの時はANA-Masterを紐づけたKyashをAlipay HKに登録して支払いました。
ただ、街中で見かけるロゴがAlipay HKの加盟店なのか、Alipayの加盟店なのかがわからないのが問題に思えます。

こちらのレストランはおそらくAlipayの加盟店だと思います(入口の右側、メニューの間にAlipayマークがあります。)が、Alipayの加盟店では私のAlipayアカウントでは海外利用に当たるので決済不可。Alipay HKアカウントではAlipay HK加盟店でしか使えないようなので決済不可。(実際に香港国際空港で支払いに用いようとしたところ、エラーが出ました。)
システム同士の連結については今年春に日本でも話題になった日本版Alipayのサービス延期の際にも取り上げられましたが、Alipay側も行く行くは相互のシステムで利用できるよう統合を進めていくつもりのようです。

今回、街中で気づいた良くわからないシステムが両替店。CHANGEの看板の下にWechatとAlipayのロゴが見えますが、果たしてAlipay HKが使えるかどうか。もし使えるとしたら当然ショッピング扱いとなり、カードでお金!状態になってしまうなぁ、Travelexよりレートが良いだろうし、MasterやVISAで使えるなら便利!と期待したのはここだけの話です。

そして一方でAppleの提供するApple Payが日本国内で登録されたカードでも海外で利用できるようになった点もトライしてみました。
先ほど登場したマクドナルドのセルフ注文機は何度エラーを出しても店員さんに睨まれないので、まずはどのカードが使えるか試したい、という人におススメですwww

今回登録していったカードの中で、決済に利用できたのはみずほマイレージクラブカード、MUJIカードの2種類。
プリペイドiD、ANA-Masterは予想通り弾かれました。私自身、Masterカードブランドはこの4枚しか持っていないので参考程度に。
Android端末だと現状は三井住友カードのVisaPaywaveを使うしかないのですが、QuicpayがGoogle Payに対応するとひょっとしたら海外でも利用ができるようになるかもしれませんね。
今回は試していないのですが、銀聯カードのNFC決済システムであるQuickPassも対応店舗が増えてきていて、QRコード系とNFC系、老舗のFelica(オクトパス)の三つ巴の戦いが始まっています。

大陸側、広州でも当然モバイル決済の頻度は高まり、今回中国元の現金は1元も減ることなく過ごすことが出来ました。セブンイレブンでは10元以上の買い物で次回以降に使える2元の割引チケットを獲得でき、さらに決済ごとに付いてくるので10元以上買えば常に2元引き。

携程旅行(Trip.com)上で予約した高速鉄道の切符代金の決済には三井住友カード発行の銀聯カードも決済に利用できるようになっていました。

これまでは直接窓口で決済するか、現地銀行発行の銀聯カードで決済するしかなかったので大きな進歩。

…と言いたいのですが、去年まで自動券売機で使えた外国人用のパスポートリーダーが使用中止となっており、窓口に行って発券してもらうしかなくなってしまって不便にもなってしまったのが正直残念なところ。