カテゴリー: <span>航空・旅行事情</span>

最近のエアラインの話題

10月下旬から11月初頭にかけて色々とエアラインのスケジュールに変更などがあったので備忘録代わりに投稿します。

一番の注目は香港エクスプレス。10月30日より成田-香港便を1日3往復運航に増便。羽田便の2往復とあわせて1日辺り5便も飛ぶ事になります。東京側の出発時間を見るとたとえば金曜日では6:35(HND)、14:45(NRT)、16:25(NRT)、19:45(NRT)、23:55(HND)とかなりフリークエント性が高く、機材がA320という事もあっても、使い勝手の良い航空会社と言えるのではないでしょうか。これで10~11時代にもう1便あれば文句無しなのですが…
最近は全日空もSFC止まりで今更PLTになろうとも思っていないので、香港に行くにはLCCでもいいかもしれません。(どうせ手ぶらに近い状態だし。)

全日空の新規就航も発表時はまだ先だと思っていたのにあっという間に時間が経ってしまいました。ホーチミン増便や羽田-クアラルンプールへの就航、増便ではないもののベトナム航空とのコードシェア、マイル提携開始も外せないニュースです。そういえば、ベトナム側の空港業務をベトナム航空に委託したようです。業務提携による効率化というやつですね。

航空局発表の資料からも国際線の増便は顕著で、全体的な便数は増加しているものの成田、関西、中部といった国際線の基幹空港といえるような空港のシェアは軒並み低下し、羽田、福岡、新千歳で増加の傾向が見られます。羽田は成田からの転移もありますが、福岡や新千歳は台湾、中国本土からの増便に依るところが大きく、九州、北海道がそれぞれ自然や温泉、シーズンスポーツと、単独の観光地として魅力を感じられ始めているのではないかと思います。

ピーチによる上海便の開設は日系LCC初の中国沿岸都市への開設で話題となりましたが、新拠点となる仙台、新千歳から上海への就航を検討しているようです。時期は少し先、2017~2018年頃かと思われますが…
他社ではジェットスターも成田-上海で開設を発表しており、春秋航空日本の機体増備もおそらく中国本土便増加を狙ってかと思われますので、成田から中国へも日系LCCがバンバン出発する時がもうすぐやってくるのではないでしょうか。

この記事をダラダラ下書き保存しながら書いている途中で、メキシコシティ2017年2月15日開設とスケジュールが発表されました。運賃はエコノミー往復で最安79.000円から。意外と安く設定されてビックリです。

時刻表を見てみると復路便がなかなか凄くて、乗って降りたら丸1日どこかへ消えている状態w
長時間飛行と時差、深夜出発のなせる業ですね。


全日空の成田ホーチミン線増便の理由って?

先月、全日空の成田ホーチミン線増便の話題を取り上げたのですが、続報が出てきました。
(過去の投稿:ベトナムの話題から。)

10月30日より増便となるNH運航便ですが、前日29日をもってユナイテッド航空(UA)の運航する香港ホーチミン線が廃止となります。廃止となる179/180便はニューアークから香港経由でホーチミンへと運航(機材は香港で交換)されていたのですが、これがニューアーク香港の往復となる模様で、香港ホーチミン線で使用していた機材自体も従来のグアム-香港-ホーチミンの運用からグアム香港線の往復運用となりそうです。

え?これの何処が続報なのかと?



ベトナムの話題から。

全日空(NH)が運航する成田(NRT)-ホーチミン(SGN)便、現行の831-832便に加え、10月30日から833-834便を運航し、ダブルデイリーとなるようです。ダイヤは現在の831便1830-2245、832便2355-0755(+1)となっているところに833便1930-0030(+1)、834便0730-1510が加わる事で北米路線との乗継利便性の向上を図るとのこと。

うーん、NRT→SGNの2本が1時間の間隔で続行する形になっているんですよね。
ところで現行の831便、1830発だから会社終わってからだと間に合わないし、休みを取って乗っても現地に2245着ではホーチミン市内のホテルにチェックインする頃には深夜1時前となってあとは寝るだけ。せっかく本数が増えるのですから、もう少し早い時間、遅くとも15時台に出発してくれると、1日無駄にならなくて助かるのですが…

また、全日空は同10月30日よりベトナム航空(VN)とのコードシェアを日越間10路線で開始します。VN側はこれに先立って10月29日付けで日本航空とのコードシェアを解消することとなります。NH/VN相互のコードシェアはNH運航便は成田-ホーチミンと羽田-ハノイの2路線、VN運航便はハノイ発着が成田、羽田、中部、関西、福岡の5路線、ホーチミン発着が成田、羽田、関西、福岡の4路線、そしてダナン発着の成田1路線。つまり、ホーチミンはNH運航の831-832便、増便となる833-834便に、VN運航の300-301便、302-303便と合わせて1日4往復。いや、そんなに必要か?と思ってしまいますが、VNはスカイチーム。スターアライアンス各社からの乗り継ぎにはやはりNH運航便が必要でしょう。今後、VNがスターアライアンスに乗り換えてくるようであればホーチミン便を再編して他の都市へ振り替える事もあるかも知れません。

そして、バニラエア(JW)がついにベトナム進出。こちらも同じくNRT-SGNの運航ですが、現在運航されているNRT-TPEの105-102便を以遠権活用の形で運航するもの。9月14日からはNRT-TPE-SGNの運航となり、曜日によって時刻の変動はあるものの、105便がNRT1740-TPE2035/2155-SGN0030、102便がSGN0135-TPE0610/0715-NRT1130となっています。

ベトナム訪問日本人は2010年の44.2万人からと2014年には54.7万人へ、訪日ベトナム人は2010年の4.2万人から2015年には18.5万人と共に増加しており、とくに訪日客は2014年のビザ発給要件の緩和以降大きな伸びを見せていて、今年は5月末の時点で既に10万人を突破。つまりは相互に需要が見込めると判断したのかと思われます。(そういえば、個人旅行客に対するビザ要件の緩和ってどこかで聞いたような気もするけれどソースが見つからない…)

バニラエアはTPEを拠点化する意向も示していて、NRTから4便、KIXとOKAから1便ずつ就航しているこれらの便を活用して更にタイ、フィリピン、マレーシアといった、訪日需要も高まっている東南アジア各国に進出していくかも知れません。


日系LCCの大陸進出、本格化の予感。

いよいよ、日系LCCによる中国乗り入れが本格的に始まりそうです。
現在日本のLCCとして中国本土との路線は春秋航空日本の開設している成田-武漢/重慶の1社2都市のみ。今回、中国当局よりピーチアビエーションの東京・大阪と上海を結ぶ路線を認可され、ジェットスターの上海、広州の認可と合わせて3社4都市となり、三つ巴の戦いとなる予感。断然面白みが出てきます。

来月の全日空の上海行きチケット、特典で取れずにキャンセル待ち中なんですが、特典で乗らずに購入するとValue運賃で9万7千円。成田からでも6万4千円。
高い、高すぎる。
現在、成田-上海(浦東)ではLCC、FSC併せて5社13便。運航便が多くなれば運賃自体も下がってくるでしょうし、歓迎したいところです。


HKIA、8月から空港建設費を徴収。

2016年8月の発券分から、香港国際空港を出発もしくは乗継ぎ利用する旅客より空港建設費を徴収することになりました。
地域、クラスによって料金設定が異なり、日本からエコノミーでの利用だとHK$90でおよそ1,250円。(2016/6/24現在)
公式プレスリリース:機場建設費於 2016 年 8 月 1 日開始生效
現在香港では出国税をHK$120徴収されていますが、これと併せるとHK$210、およそ3,000円。燃油サーチャージが少なくなっても税金が上がるんじゃあなぁ…

払うとなれば気になる空港の将来ですが、中期計画で建設されたミッドフィールド、ノースサテライトの各旅客ターミナル、駐機スペースの拡張のほか、将来的には13kmに及ぶ堤防を作って海側に650ヘクタール拡張、旅客ターミナルと新たに3本目の滑走路を建設して発着回数の増加を図るとのこと。この拡張工事は2023年の完成を予定しておりますが、個人的に気になるところは新規ターミナルへのアクセスがどうなるのか。
現状、AELは空港駅の先は東側のアジアワールドエキスポ内にある博覧館駅まで伸びており、新しく出来る旅客ターミナルは現行ターミナルの北西位置、つまり博覧館駅とは逆の方向に延伸しなければならず、新規に建設するのか、それともバスやピープルムーバー的なもので対応するのか気になるところです。
なお、拡張計画には現行地上に置かれているバスやタクシーのターミナルを地下に建設する計画もあって、こちらが実現すると香港についてバスに乗ろうと外に出た途端、香港の湿気の歓迎を受けるという現在の経験がやがて貴重なものになるのかもしれません。

ちなみに、昨年の試算では新規第3滑走路とターミナルの建設に掛かる費用は2兆円超。空港自体、年間1億人超の利用を目指していますが、単純計算では現状年間6千万人の利用客から徴収すると27年間で回収できる計画です。
実際には政府からの拠出、借入金の利息やら何やらもあると思いますが…