2016年8月の発券分から、香港国際空港を出発もしくは乗継ぎ利用する旅客より空港建設費を徴収することになりました。
地域、クラスによって料金設定が異なり、日本からエコノミーでの利用だとHK$90でおよそ1,250円。(2016/6/24現在)
公式プレスリリース:機場建設費於 2016 年 8 月 1 日開始生效
現在香港では出国税をHK$120徴収されていますが、これと併せるとHK$210、およそ3,000円。燃油サーチャージが少なくなっても税金が上がるんじゃあなぁ…
払うとなれば気になる空港の将来ですが、中期計画で建設されたミッドフィールド、ノースサテライトの各旅客ターミナル、駐機スペースの拡張のほか、将来的には13kmに及ぶ堤防を作って海側に650ヘクタール拡張、旅客ターミナルと新たに3本目の滑走路を建設して発着回数の増加を図るとのこと。この拡張工事は2023年の完成を予定しておりますが、個人的に気になるところは新規ターミナルへのアクセスがどうなるのか。
現状、AELは空港駅の先は東側のアジアワールドエキスポ内にある博覧館駅まで伸びており、新しく出来る旅客ターミナルは現行ターミナルの北西位置、つまり博覧館駅とは逆の方向に延伸しなければならず、新規に建設するのか、それともバスやピープルムーバー的なもので対応するのか気になるところです。
なお、拡張計画には現行地上に置かれているバスやタクシーのターミナルを地下に建設する計画もあって、こちらが実現すると香港についてバスに乗ろうと外に出た途端、香港の湿気の歓迎を受けるという現在の経験がやがて貴重なものになるのかもしれません。
ちなみに、昨年の試算では新規第3滑走路とターミナルの建設に掛かる費用は2兆円超。空港自体、年間1億人超の利用を目指していますが、単純計算では現状年間6千万人の利用客から徴収すると27年間で回収できる計画です。
実際には政府からの拠出、借入金の利息やら何やらもあると思いますが…