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Shanghai Alleyway

【上海老街(方濱路)】
上海を代表する観光地である豫園。その脇に実にディープなスポットがあるのです。
豫園と周辺の豫園商城が観光客向けならこちらは地元の人向けの門前街兼市場といった様相。
10年前に比べればだいぶ綺麗になり、外国人の姿もちらほら見られるようになりましたが、特段名物の店があるわけではないので、街、道を楽しむ感覚で行かないとつまらないかも知れません。それでもカタコトの日本語を使った店員さんが声を掛けてくる商城エリアよりよっぽど好きです。
さらに夕暮れ時に行けば、電球の下で屋台を出す人たち、下班して家路を急ぐ人も見られるので、市内で最も庶民的な雰囲気を感じられる場所としてお勧めのスポットです。

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上海老街の牌楼と街並み。豫園より西側は観光地化されており、土産物屋が中心。地下鉄駅への途中になるため日本人などの外国人も多い。

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東側の牌楼。バスで来るとこちらからアクセスすることになる。西側の牌楼が民清代の雰囲気なのに対し、こちら側は清末民国期の雰囲気。

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西側から入り、豫園商城を過ぎるとがらりと雰囲気が変わる。取り扱っている商品も高級土産から日用品、アクセサリー類と変化。
背後の5階建ては1980年代に作られた豫園商城。多分、手前に写っている建物のほうが古いかと。

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ベビーカーを傍らに臭豆腐を焼くおばちゃん、仕事帰りにハミ瓜を買い食いするOLさん、軽い食事を取る欧米系。
こういう雰囲気が大好きです。ずっと変わらないでいて欲しい。

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ハミ瓜もスイカも切り立て。椰子はその場でカット。石榴も生絞りです。
昔はどの街角にも居たのですが…
(アクセス)
地下鉄10号線豫園駅下車、徒歩10分。
河南南路を南へ、上海老街の牌楼が見えたら左折。
もしくは北京東路上のバス停で64/801路バスに乗車、小東門バス停下車、南へ1分。


Shanghai Trolley

トロリーバス。それは日本ではなじみの薄い交通機関ですが、海外では割と知られた存在です。上海では電車という名称で区分されており、集電に必要な架線が景観を損ねる、立ち往生すると交通の障害となる、などの理由で無くなる無くなると言われ、一部を一般のバスに置き換えられつつも今日まで活躍を続け、さすがに非冷房車はなくなったものの、普通のバスと遜色ない冷房車からバッテリーと急速充電装置を組み合わせた変態仕様まです数タイプが今日活躍をしています。
そんななか、冷房車第一世代を置き換えるために7月に登場したばかりの2014年モデル、NEOPLANを見かけたので数ショット撮って来ました。

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バス通りの交差点でなにやら緊急の補修工事。トロリーバスの架線に不具合があるようです。ここは東西方向の北京路と南北方向の浙江路ともにトロリーバスが走って通り、架線も十字に交差しているところです。
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バスは補修工事とお構い無しにやってきます。ちょっと通りますよ…
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ご覧のとおり、トロリーポールを下げた状態で交差点を通過。これまでのバスも緊急的にポールを下げて走行することはありましたが、この新型バスは大型バッテリーを搭載し、より長い距離をバッテリー走行できるようになっているそうです。将来こいつに統一されたら北京の王府井のように一部区間の架線を取り払い、バッテリー走行する、なんてことが出てくるのかもしれません。
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2014夏。台湾、基隆の港町の片隅に

8月4日から7日まで、台湾を旅行しました。1月も経ってから記事を書くなんて…

8月6日、台北駅から電車で40分。台湾を代表する港町基隆にやってきました。かつては日本本土、神戸や横浜、長崎などと結ばれ、台湾へ人や工業製品が、日本へ農作物や鉱物が行き来していました。
今回、その基隆港の入り口に位置し、漁港として今日も機能している八尺門にあった鉱石選別、船積み施設の跡を見に行ってきました。基隆駅前のバスターミナルから和平島行きのバスに乗ること20分、和平橋のたもとでバスを降り、ほぼ目の前と言ってもおかしくない位置でそれは視界に飛び込んどきました。
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もともとは倉庫状の建造物で、観光地九分のさらに奥にある金瓜石鉱山から索道で降ろされた鉱物を運んだ鉄道の終着駅だったそうですが、今日残っているのは鉄筋コンクリート造りの部分のみ。

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鉱石を積んだ貨物列車は高架構造の施設の上段に入り鉱石を落とし、下段で選別作業を行った後に日本へ向けて船積みされたそうです。

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よく見てみると、かつては外壁であったであろう部分に窓らしきものがみえたり、貨物列車が入ったであろう広さの高架構造物があったりしますが、ネット上では稼動していた当時の写真が見つからないため、どんな構造だったのかは想像するしかありません。また、鉱石の輸送も1945年以降は行われていたのかも疑問で、その辺も調べてみたいな、と思っていますが時間が…と言い訳してみます。
付け加えると、1945年までは鉱石を日本へ運んで精製していたようですが、日本領でなくなって以降は台湾現地で精製を行っており、金瓜石ではその精製工場の遺構も残っています。そしてこの鉄道路線も1962年に一部を台湾国鉄が路線として編入のうえ廃止されており、建造から80年、廃止後50年以上経った今日でもその遺構が残ることに感激を覚えました。

 

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ちなみに内部は野良犬とホームレスの住処となっているようで、むやみに近づくのは止めた方がいいと思います。表に見張り役の犬がデーンと座っていて、吼えあう声から数匹はいるようでした。中に入ったら野良犬に囲まれそうで諦めました。

八尺門駅(旧濱町駅)
【アクセス】基隆駅から和平島行きバス(101系統)で20分、和平橋頭下車徒歩1分
【必要時間】30分程度
【見学料金】無料


Time for Taiwan

台湾交通部観光局が展開している観光プロモーションの一環として、台北都市圏の交通カードである「悠遊カード」の無料配布があります。
毎年デザインを少し変えて行っており、昨年はチャージなしでしたが、今年はチャージ分NT$50が入っており、ICカードマニアとしてはとりあえず貰っておくことにしました。
とりあえず、とはいっても往復の便名や宿泊先の記入が必要なので行く予定も無いのに貰うのは抵抗があります。きちんと予約を取ってからにしましょう。
2013年度版は確か、街並みだったかと思うのですが、なにぶん手許に無いので記憶があやふや。

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こちらは2014年度版。趣旨としては「台湾の名物料理とお菓子」と言った具合でしょう。
ちなみにパッケージの裏面、「Time for Taiwan 旅行臺灣 就是現在」という表現を見て、某H先生を思い出したのは此処だけの秘密です。