先日、香港で購入した小米Mi4iですが、上海と台湾で利用してきたので報告と感想を。

それまで海外で利用していた端末はメインにNOKIAのLUMIA920、サブにXPERIA LT15iだったのですが、今回LUMIAは液晶の修理に出していたのでお留守番、LT15iことXPERIA Arcは上海には持っていったもののずっと部屋で目覚まし時計代わりとなっていました。

Mi4iの特徴はその対応帯域の多さ。GSM、W-CDMAはもちろん、TD-SCDMAもサポートしており、LTEもFDD(バンド3/7)とTD(バンド38-41)の双方をサポート。W-CDMAはバンド1/2/5/8をサポートしており、日本のキャリアではドコモ、ソフトバンクの利用する2100MHz帯であるバンド1のほか、ソフトバンクのプラチナバンドであるバンド8にも対応しています。LTEはドコモで東名阪バンドと呼ばれソフトバンクも利用しているバンド3が対応しています。
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上海では2つあるSIMスロットに中国移動香港(CMHK)のSIMと中国移動(上海)を入れて、CMHKは1GB定額プランで利用。上海版は2G固定で通話専用に。
台湾では現地調達したNT$500で10日間定額利用のプリペイドSIMのみを投入して利用。
昨年の上海は中国移動(上海)のSIMをLUMIAに入れ、3のSIMをLT15iに入れていたため、中国での通信速度はLUMIAがEDGE、3がHSDPAと、とても遅い状態だったのですが今年は一変。Mi4iはLTE対応のため、上海滞在中でも高速通信に対応でき、パソコンもテザリングで快適通信…
といきたかったのですが、1GBの程度がわからず恐る恐るホテルのLANと使い分けて使っていました。そう考えると、コマンド送信やアプリなどでデータ定額の残量が判るようになれば良いですね。幸い、今回は一週間の滞在で1GBに収まりましたが、アプリなどで通信量の把握ができるなら、最初から2GBプランを購入するか、足りなくなる分だけ追加購入するかを判断する材料になると思います。
一方で中国でのLTEの状況ですが、滞在していた常宿が南京路至近という立地もあってか、部屋では通信速度が度々低下したほか、地下鉄に乗ると一気に2Gに切り替わったりするなど、常に快適な通信が保てない点の改良が望まれます。MI4iはTD-SCDMAにも対応していますが、その実効速度は非常に低速。2Gと3Gとの速度差を殆ど感じられることがありませんでした。

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一方で台湾。旅行者向けの定額SIMにLTE対応版が登場しており、料金据え置きで最高速度がアップしていました。カウンタでの開通手続きも手馴れているのか至ってスムーズ。中国語を全く話せない友人が特に助け舟無く開通できたところを見ると結構な人が利用しているのではないかと思われます。
しかし、対応バンドのうち台湾のLTE、バンド3、28のうちMi4iが対応しているのはバンド3(1800MHz帯)のみという事もあってか、地方というよりも台北近郊に出ただけでHSDPAに切り替わってしまう状態でしたし、新幹線に乗っているときは通信不良に陥る状態でした。この辺は改善がのぞめるのかは分かりませんが、それでもLTE回線としては写真や動画のアップロード、ダウンロードともにストレスを抱くことは殆ど無く、高速の状態が保てている印象でした。ただ、南廻り線、花東線のトンネル多発区間ではそもそも圏外、という状況は幹線という位置づけからも早く解消していただきたいなと思っています。
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おまけですが…
上海のタクシーで充電サービス付きの後部席モニターを見かけました。普段助手席側に座ってしまうので今まで気がつきませんでしたが、聞いてみたところ、しばらく前から付いていたそうです。あぁ、知らなかった…

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