ジャカルタ圏の都市鉄道とBRTで必須と言える電子マネーカード。
ここでは各運行会社が発行している、というより電子マネーを管理している銀行が発行しているといった様相。銀行毎に異なった電子マネーが発行されており、所謂コミューターラインを運行しているKRLの発行するcommetをのぞいて、鉄道やBRTでは共通して利用が出来るシステム。SuicaとPASMOの関係に似た感じで名前が違うだけで中身はほぼ一緒なのかな?と思ったのですが、街中で利用できる店舗にも違いがあり、またNFC搭載スマホで利用できる残額チェックアプリでは異なる銀行のカードは読めないので、一応銀行毎に異なるシステムを構築しているようです。
カードマニアとしては当然、手に入るものは全部そろえたいところです。
前回の旅行で購入したカードは左上のcommet、右下のFlazzとe-money。
今回の購入カードは左下のcommet(Felica)、右上のTapCash。
カード受け取ったときにメトロ6000が裏焼きになってるwと思わず微笑んでしまいました。
カードを持っていない方はまずLoket(切符売り場)でカードを購入しましょう。
ジャカルタ・コタ駅の切符売り場はこの様な雰囲気。
正面、旧出入り口には券売機がずらり、左右に有人窓口が並んでいます。KCJの切符は1回券(シングル)もICカード化されており、デポジット付きで購入し、利用後にデポジットの返却を受けるシステムです。
有人窓口はマルチの購入のほか、シングルの人も結構並んでおり、購入とカード返却もあって結構混雑しています。一応、券売機に誘導する人も居るのですが、パーテーションの先に居るので殆ど意味なし。振り分けの手前で誘導しないので、わざわざ並んでいて今更、「券売機使いませんか?」とか言われて「はぁ?」てな感じになっていました。
残額の確認だけなら改札口そばにあるリーダーで確認できます。
残額チェックのほかにも銀行系電子マネーの鉄道利用アクティベートも出来ます。
中央線ジュアンダ駅の改札口付近。(日本以外で)よく見るクルクルバータイプ。
マルチでもシングルでも、カードは上部のリーダーにタッチさせ、ロックが外れた音がしたらグルッとまわして通過します。
ジュアンダ駅のこの改札風景、機械を東芝とかオムロンに変えたら日本と殆ど変わらないですね。
最近出現したと思われる自動販売機。
シングル(往復情報の書き込みも可能)ならここで購入でき、カードデポジットの返却も出来ます。近くのシンガポールに倣ったのでしょうか。
ただ、カードの挿入口が沢山www
モニター下の投入口、左の緑に光っているところはシングルチケットへの追加書き込み用、右側はマルチチケットへのチャージ用。下の左側は新規購入したシングルチケットの放出口で、一番右のスロットはシングルカードの返却投入口。
投入したカードを読み取ってサービス内容を切り替える日本の機械がおかしいレベルなのだと改めて認識。
鉄道駅の窓口は常に混んでいますが、トランスジャカルタの窓口は大抵空いています。
鉄道の駅で売っているカードは鉄道でしか使えませんが、トランスジャカルタの駅で売っているカードはバスでも鉄道でも、またコンビニなどでも使えるので、「とりあえず買っておくか。」という方はこちらの方が良いかもしれません。
トランスジャカルタのガンビルⅠ駅に貼ってあったこの張り紙。
もしかしてクレジットカードからのチャージを受け付けているのかな…?
そういえば、帰国後の3月6日に発表がありました。
ジャカルタにおいて、既存の鉄道、バスのほか、今後開通する空港鉄道やMRT、LRTの運賃決済システムを統合し、共通電子マネーシステム「コネクション・カード」を導入、早ければ今年6月にも発行されるようです。
空港鉄道の開通に合わせて導入…ということですが、本当に今年、空港鉄道が開通するのか?という疑問が一番大きいところですけれど、上記の写真にある既存の電子マネーでは駄目なのでしょうか?鉄道の改札ならどのカードでも乗車が可能なのに、今更新規格を入れるとか、利権とか補助金とかそんな言葉が飛び交いそうな気配です。
そしてこの新しい決済システムがmifareなのか、それともFelicaなのか。mifareだとすると折角からFelicaに切り替え中のKCJはどうするの?逆ならトランスジャカルタもFelica対応にするの?など、様々な疑問が溢れてくるのですが、とりあえずまたジャカルタに行く理由が出来てしまいましたね。