毎度渡航先で購入している現地SIMですが、現地でのホテル予約や情報収集、地図アプリの利用など、使い道は実に多様。最近のホテルは海外予約サイトの普及で予め日本で予約してしまっているので必要性は薄まりましたが、旅行情報サイトの充実で重たいガイドブックの類を持ち運ぶよりも手軽なので活用次第で快適な海外一人旅が可能となります。

今回のミャンマーでは、昨年のインドネシアの教訓を手に、SIMの入手は出来るうちにしておこう。と考え、今回の訪緬では空港のバゲージクレームにあったTelenorのカウンターでさっそくプリペイドを入手。モバイル難民にならずにすみました。
Telenorのカウンターで購入したSIMカードは特にサイズを効かれることも無く、micro/miniの兼用タイプをわたされましたが、最近この手のタイプが増えているのでしょうか。この後到着フロア制限区域外で購入したOoredooのSIMもmicro/miniの兼用でした。個別に用意するよりもコスト下げられるのでしょうか。SIMの台紙も以前はクレカサイズでしたが、前回のインドネシアも今回のミャンマーも台紙はハーフサイズ。段々と傾向が変わってきているのでしょうか。ただ、両者共にSIM台紙を回収されてしまい、こちらから、「噛まして普通サイズのスロットで使うから頂戴な。」と催促しないともらえませんでした。

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さて。気になるのはやはりお値段です。Telenorの場合、SIM代1,500kyat(150円)にリチャージ5,000kyat、合計6,500kyatでリチャージのうち3,900kyatを使って1ヶ月500MBのパッケージに申し込みました。カウンターのお姉さんにお願いして開通手続きからデータパッケージの申し込みまで行ってもらい、僅か5分強で終了。
Ooredooの場合、本人確認としてパスボートのコピー(店員の専用アプリで読み込み、SIMと紐付け登録。)が必要で10分ほど時間が掛かりましたが、SIM代金やデータパッケージの条件は一緒。ただしリチャージが1000kyat単位で可能なのか、4000kyatのチャージで合計55,000kyatで済みました。通話をせず、データオンリーであればOoredooの方が無駄が無いかもしれません。
データパッケージは両者ともカウンターで一覧表を見せられて、どれにする?と選べる状況ですが、カウンタが1つしかないので予め決めておくのが無難でしょう。今回はすでに両替を済ませていたのでkyatで支払ったのですが、ドルでの支払いが可能だったかは確認しませんでした。次回以降のために聞いて置けばよかった…
カウンターのスタッフは親切で、アクティベートからAPNの設定まで行ってくれ、また残額の確認方法や国際電話の掛け方など丁寧に教えてくれます。予め言語を一時的に英語に切り替えてあげるとよりスムーズに手続きが進むでしょう。

そして通信環境。ヤンゴン市内の移動だけでしたが、ヤンゴン環状線の北側に行くと2Gでの通信となったり、しばらく圏外になることもあって郊外の環境はあまり良くなく、さらに繁華街でも建物の内部に入ってしまうと2Gに切り替わってしまうなど、まだまだアンテナの設備が不足しているように思えます。一部では2Gとはいえ市内の大半はカバーしてくれますし、治安の良いミャンマー、一人歩きの際のナビ代わりにgooglemapを表示させるには何の問題もありません。
また、ホテルのwi-fi設備も貧弱で、夜間になるとダイヤルアップ並みになってしまった点からみても持っているだけの価値はありそうです。

ヤンゴンでもこの状況、郊外、地方に出ればどうなってしまうのか、という印象ですが、これらのキャリア各社はまだサービス開始から1年程度。これからの品質向上に期待したいところです。

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さて、肝心の通信速度。HSDPAでの通信ではそこそこストレスない程度。複数回テストをしてみましたが、平均値に近いものだと、Ooredooは下り2.4Mbps、Telenorは下り0.99Mbps。Xperia LT15とLumia920同士をSIM差し替えで使っていましたが、どちらの場合でもTelenorの方が速度が遅く感じることが多かったです。

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参考までに、画面キャプチャ。左がOoredoo、右がTelenor。それぞれ5回測定した中で一番平均に近いもの。
Telenorでは上り回線のほうが高速になってしまう逆転現象が多かったのですが、下りが細いのはやはり利用者が多いせいでしょうか。LTEに慣れてしまうと遅く感じてしまいますが、ストレスを感じるほどではありませんでした。