i-Sim開心游港電話卡という旅行者用の無料SIMカードを貰ってきました。simは買うものだ。という印象が強いので、無料でもらえるとあっては是非入手したいところです。
i-Simの詳しい紹介は既にネットでたくさん出ているようなので簡単に済ませると、香港で無料で配布されている通話/データSIMで、開通後7日間利用できる短期旅行者向けサービス。端末に専用アプリをインストールして表示される広告を見ることで利用できる通信量、通話時間が増えるというもので、残量が減ったらまた広告を見れば良い、というアフィサイト的Lineのフリーコイン的な発想。
全日空便は香港国際機場第一ターミナルに到着し、そのままイミグレーション方面へ進み、e-channelを通過、預託荷物は無いので税関チェックもとっとと済ませて到着ホールへ。ドアオープンからここまで10分。さすがは旅行者は神様の街、香港。
simの配布カウンターが到着ホールA側だったので、イミグレ辺りから左方向へ進むことを意識すれば簡単でしょうが、荷物受取があると難しいかもしれません。到着ホールのエアポートエクスプレス側の壁沿いにホテルや旅行会社のブースが立っているのですが、ここにi-Simのカウンターがあります。看板が小さいので遠くからだと少し分かりづらいですね。
渡航前にi-SimアプリからSIM受取の予約を入れておくと、simサイズの指定などが省略されるのでスムーズに進みます。一応、スタッフから「microでいいか?」という確認はありましたので、間違ったサイズで予約してしまっても受け取り時に変更できるみたいです。
i-Simのパッケージは香港で通常見かける正方形形ではなく、i-Simにも描かれているボーダフォンのような円形に角が生えたようなデザイン。四ツ折りで中にSIMと簡易取説が入っていました。simはmicroとminiの兼用タイプ。丁寧に取り出せばそのままsimアダプタになりますね。受取後はスタッフがアプリへのICCIDの登録をサポートしてくれます。私はこのとき、利用できるSIMフリー端末を持っていなかったので、時間が無いから自分でやります。と言ってそそくさと退散。
さて。私はSoftbank縛りのiPhone5、ドコモ縛りのXperiaZ1とSIMフリーのXperiaLT15i、Lumia920を持っていたのですが、Z1はSIMを挿しても使えませんし、LT15iとLumiaはアプリのサポート対象外。つまり、どれもi-Simには非対応ということになります。では、どうやって利用したのか。というお話。
i-Simアプリ自体はAndroid4.0以上、もしくはiOS7.0以上の端末ならば利用可能なので、とりあえずZ1にインストール。アプリのメニューにあるICCIDの登録を選択すると、自分で入力するかバーコードをカメラで読み込む形で登録できます。このICCIDを登録することでアプリを介して見た広告料をどのSIMカードにチャージするかが決まるわけで、つまり利用する端末とアプリをインストールする端末は同一である必要は無く、SIMロック機のWi-Fi下であってもアプリへのICCID設定が出来れば、WP端末のLumiaでもAndroid2.7のLT15iでも問題なく利用できるようです。テザリングも出来たので、今回は試してみませんでしたがこの方法を使えばひょっとしたらPocket Wi-Fiでの運用も可能かもしれません。
通信環境は3G通信(HSDPA)となっていて、普段4Gに慣れてしまっている人にはつらいかもしれません。それでも外出先でちょっと地図を見たいとか、店頭で翻訳アプリを使いたい。といった利用には十分に使える速度ですし、通話やSMSも出来るのでグループ旅行の場合もSIMフリー端末を持っている人同士互いにi-Simを入れておけば旅先で個人行動をしてもローミング料の心配なく連絡が取れるので、旅の自由度が増すことでしょう。
今回の旅行で念願のSIMフリーAndroid5.0端末も手に入れたことですし、次回香港に行くときはPocket Wi-Fiでの利用の可否も含めてもう少し利便性などをチェックしてみたいです。