2015年5月に訪緬して、はや半年以上。ヤンゴン市内だけながら鉄道やバスを堪能したのですが、既に状況が変化している所もあると伝え聞いており、変化めまぐるしい東南アジア。再訪の機会を伺いつつ記事を書いております…
3日間という日程ではどうにも遠出が出来ずにヤンゴンに滞在していたのですが、趣味的に美味しいものがそこかしこに転がっていたわけで、行きかう日本の中古車両と得体の知れない特徴溢れる生え抜き車両に興奮し通し。ヘロヘロの線路があれば英国臭漂う風景、さらに改良真っ盛りのPC枕木直線ガーン!な線路もあったりと、結果的にはこれでよかったのだと思っています。
今回はスナップした写真から、ヤンゴン駅界隈と環状線関係を。
英国統治時代の建造であるヤンゴン中央駅の駅舎は事務所と一部の切符売り場として利用されていますが、列車に乗るためには駅舎からではなくて横を通る陸橋からホームに下りるようになっていますし、環状線の切符はホーム上で発売しているので、一般の利用客には殆ど縁の無い建物と言えるかもしれません。
ホームに下りるとどこかのホームには必ず客車が停まっていますが、いつ発車するのかは不明なものばかり。
7本の発着線を持つヤンゴン駅で一番賑わいを見せるのは、やはり環状線が発着する4~7番線。
日本の中古冷房車が注目を集める中、気になる存在が非冷房車でおなじみの旧西ドイツ製気動車改造客車、LBTX900型。かつての先頭車もその面影を残しつつ客車として牽かれる日々を送っていますが、意外と処理に違いがあって見比べてみるのも楽しいですね。先頭車両の面影を残す車体も、庇や窓跡が残って通風用のスリットが設けられているものもあれば、完全撤去で鉄板で埋められてしまっているもの、非運転台側を最後尾に向けているものなどさまざま。埋められた貫通路の跡がくっきりと残っているのも趣味的にゾクゾクさせられます。
そして、当初より客車として作られた車両たちも多数活躍しているのですが、優等列車運用からの型落ち車両を3ドア改造したり、つり革まで備えた新製の最新式通勤型客車まで多種多様。さらに優等に使われしていた車両を2ドアそのままで上級車両として連結していたりと面白い限り。
元急行用客車たちはどてっ腹に3つめのドアを空け、 3ドア通勤客車へと華麗に転身。 どうやら日本製のBDTXZ型らしいです。 |
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一方の新型客車、LBT133300型。 | |
車内はロングシートにつり革、握り棒が設置され、 貫通路もつながっていて、まさに通勤用客車の装い。 |
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天井では見覚えあるロゴの扇風機が。 |
ヤンゴン環状線は1周45km、所要時間は実に3時間。最終日に1周して見ましたが、キハ181のグリーン車でも正直疲れました。どれだけ乗っても一般100kyat、Ordinary200kyat、冷房車300kyatの均一料金です。
線路は続くよ何処までも。(だって環状してるもんw)ヤンゴンの街はまた明日も新しい発見を見せてくれるでしょう。
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